煥乎堂の旧館は、日本の建築の泰斗「白井晟一」が1954年に建てたもの。残念ながら現存はしていないが、当時入口横に設置された水栓が今も残っている。水栓の上部にはラテン語で”PVRO DE FONTE”「知識湧き出す泉」、側面には建築年の”1954”と刻まれている。

明治時代から教科書販売党を通じて学校教育に力を入れてきた煥乎堂では、大正期から楽器を取り扱い始めた。その歴史を物語るのがこの看板である。「山葉ピアノ 山葉オルガン」の”山葉”とは「ヤマハ楽器」の創業者の名前である。問い合わせたところ正確な年代は不明であるが、横文字カタカナ使いであるところから、戦後間もなくのものであろうか。